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寝楽起楽

最近は頑張って読書感想ブログにしてます。

『ツタよ、ツタ』 大島真寿美著 実業之日本社 2016年

ツタよ、ツタ 作者: 大島真寿美 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2016/11/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 琉球王国の名家に生まれ、結婚を機に台湾、それから夫に従って東京や名古屋を転々とした女性の、実話を元にしたフ…

『腰痛探検家』 高野秀行著 集英社 2010年

『はい、泳げません』に引き続き、チェコ好きの日記さんでセットのように紹介されていた本書を読了。 腰痛探検家 (集英社文庫) 作者: 高野秀行 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2010/11/19 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 28回 この商品を含むブログ (…

『魔法使いの弟子』 ロード・ダンセイニ著 荒俣宏訳 筑摩書房 1994年(単行本は1981年)  

ロード・ダンセイニは1900年代から執筆を始め、ファンタジー文学界に影響を与えた人。 魔法使いの弟子 (ちくま文庫) 作者: ロードダンセイニ,Lord Dunsany,荒俣宏 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1994/05 メディア: 文庫 クリック: 18回 この商品を含む…

『英国一家、日本を食べる』 マイケル・ブース著 寺西のぶこ訳 亜紀書房 2013年

イギリスのフードライターが日本に来てグルメリポートしてる本。NHKでアニメ化されたりもしてるので、タイトル知ってる人は多いのでは。 英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ) 作者: マイケル・ブース,寺西のぶ子 出版社/メーカ…

『第二音楽室•聖夜』 佐藤多佳子 文藝春秋 2010年(初出は2005~2010)

小学五年生の秘密基地『第二音楽室』 男女ペア形式の実技テスト『デュエット』 卒業生に贈るリコーダーアンサンブル『FOUR』 いじめられ不登校になった女の子が、インディーズアーティストに焦がれてギターを始める『裸樹』 高校オルガン部生の母との確執『…

『たった一つの冴えたやり方』 ジェイムズ•ティプトリー•Jr 朝倉久志訳 早川書房 1987年(初出は1985~86)

16才の誕生日に両親からもらった小型スペース•クーペで銀河に旅立つ少女を描いた表題作 『たった一つの冴えたやり方』 戦役経験後、宇宙で救難の商売を始めた男はかつての恋人と再会する『グッドナイト•スイートハーツ』 戦争か和平か?スリルある異文化交流…

『はい、泳げません』 高橋秀実 新潮社 2005年

チェコ好きの日記さんで紹介されており、気になったので読んだ。 はい、泳げません 作者: 高橋秀実 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 水が怖い怖いと怯える中年男性が、怖い怖い言いながら泳げる…

『昭和の犬』 姫野カオルコ 幻冬舎 2013年

昭和の犬 (幻冬舎文庫) 作者: 姫野カオルコ 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2015/12/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る 僕は凄い好きな本になったんだけど、魅力を伝えるのが難しく、どう書けばいいのか非常に迷う。 と思って検索した…

『口ひげを剃る男』 エマニュエル•カレール著 田中千春訳 河出書房新社 2006年(原著は1986年)

口ひげを剃る男 (Modern & Classic) 作者: エマニュエル・カレール,田中千春 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2006/06/08 メディア: 単行本 クリック: 5回 この商品を含むブログ (12件) を見る あることに興味を持ち始めた途端、図ったようにそのこと…

PASMOのことをSuicaと言えるようになった。

表題の通り。 中高では私はPASMOユーザーだった。 だから私の中では電子マネー=PASMOで、友達の定期入れから時折覗くSuicaに違和感と由来の分からない微かな羨望を覚えながら、日常の電子マネー決済を全てPASMOで行なっていた。 大学に入った時、私はふとし…

『気流の鳴る音 交響するコミューン』 真木悠介 ちくま学芸文庫 2003年

本名見田宗介。若くして東大の助教授になった後のメキシコ留学で「近代の後の時代」について深い知見を得た。この本はその最初期の若く荒い構想を世に表明したもので、 文化人類学者カスタネダの、呪術師ドン・ファンとのエピソードに多く紙数を割きつつ、こ…

『Sting』 監督:ジョージ•ロイ•ヒル 1973年

映画。若手の詐欺師が、表にも裏にも広く顔のきく大人物に意図せずちょっかいを出してしまったために目をつけられ、相方を殺され自分も命を狙われる身になりながら、詐欺師として「命は奪わず金をだまし取る」ことを復讐として、様々な人物の手を借りて大計…

『世界は分けてもわからない』 福岡伸一 2009年

世界は分けてもわからない (講談社現代新書) 作者: 福岡伸一 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/07/17 メディア: 新書 購入: 27人 クリック: 225回 この商品を含むブログ (155件) を見る 『生物と無生物のあいだ』で一躍有名になった先生が、その続編の…

『小さき者へ』有島武郎

有島武郎は、1878年、明治維新から10年後に生まれ関東大震災の起きた1923年に亡くなった白樺派の作家。 今回は岩波文庫の『小さきものへ•生まれいづる悩み』から、 『小さき者へ』は妻を結核で亡くした後に、残された自分の子に対して宛てた文章、 『生まれ…

酔ってる。

酔ってるまま書いてるので、なんかおかしいとこあったらすまん!という記事。 酔ってるけどすまん!とか書いときながら、ミスタイプしてて、しかもそれはきっちり修正している。ミスタイプ、をミスタ椅子、と書いてしまうぐらい、一行につき二回 (これも最初…

パロティング現象の主体者として

人から聞いたことの受け売りで話すことを、parrot(=オウム)からとって、パロティング現象(≠エピゴーネン)と言う。ちなみにこの説明は人からの受け売りである。 受け売りと、パクリと、オリジナルの三者の区別は一体どこでつければいいのだろう。そもそも…

所要時間20分の記事

日常で何かあった時に、「あ、これブログに書こう」と思うことが結構よくある。 しかしその割に、このブログの更新頻度は滅茶苦茶低い。それは一体何故起こるかといわれれば簡単で、こういう感じで書き出して~とか考えてるうちに大体満足して書くまでに至ら…

6次の隔たりゲーム

知り合いの知り合いの知り合いの知り合いの知り合いの知り合い、までいけば世界中の人と繋がることが出来る、という例の奴を6次の隔たり、と言うらしい。なんかかっこいい。 しかし世界中の人、といわれても実感は全く湧かない。この言葉、結構巷で見る気が…

水星 DAOKO

www.youtube.com どはまり。 www.youtube.com これが元。こっちのほうが盛り上がり感は上だけど、前者のが聞きやすい気がする。

『ゆれる』 2006年 監督:西川美和

『ゆれる』予告編 - YouTube 地方に残り、家業を継いで働いている兄と、地方から飛び出し、東京でカメラマンとして働いている弟。母が亡くなったことを契機に帰ってきた弟だが、そこで事件が起こり・・・という話。詳細は予告編を参照されたし。 すげー面白…

短歌は良いぞ

最近、短歌を詠み始めた。 なれなれしい人まつげもやすちゃんさんのブログを読んでいたら、短歌を詠んでらっしゃって、なんとなく一句だけ作ってみたら自分天才じゃね!?となってそのまま続いている。その歌がこれ↓ 背を向けた あなたを蹴飛ばす その代り …

消化できない話

あまりにも推奨レベルが高すぎてちょっと手に負えないよね、という話は、聞かされた後のその話の置き場が自分の中に無くてずっと変なもやもやが残る。 成長するに従って、この話はあのカテゴリ、あの話はこのカテゴリ、と言う風な区分付けは上手になっていき…

タロット

中二心を忘れないためにと、最近タロット(ライダーウェイト版)を始めたが、これが中々楽しい。 例えば「今日の運勢」をワンカードで占うと、 こんなカードが出てくる。これはカップの3で、タロットリーディングの本によると「豊かさ、友情、コミュニティ…

オディロン•ルドン

上はオディロン•ルドンという人の、『夢の中で』という連作?の一つらしい。 光り輝く目ん玉に真っ先に視線が向きそうだけど、個人的には左下の影になってる人達が良い。見知らぬ宮殿の中に二人迷い込み、手と手をつないで探索中、決定的にわけのわからない…

ぬか

それがどうした、俺はぬかを漬けているんだぞ 上記は小野ほりでいさんの随分前のツイートだが、とても好きでたまに見返している。 高校生の時分は、俺って空っぽだな、という気持ちを常にどこかに抱えながら生活していた。 だからといって別にそれについて深…

まとも/まともじゃない

うちの両親はまともな人達だと思う。 一般的な視点から見ると、私の父と母は随分と外れている人間である。 だが彼等は常々、自分達ほど常識のある人はこの世に他に居ないと豪語するし、実際またその通りだ、と感じるエピソードだってないことはない。 外れて…

生きてますか?

私の一番最初のセルフイメージは、生まれ出でた瞬間、身を固くして、こんなところに出たくなかった、と鳴き声も上げず、弱々しく主張している自分である。 こんな怖いところ、僕もういいです、という顔をしていたと母は語る。上記はそれを基に形作った幻想で…

21歳になった。

21世紀のこの日、私はめでたく21歳になっただ。 よく考えてみるまでもなく、世紀と同じ歳になることはよほど長生きしないことが無い限りこれが最初で最後の経験であろう。そう思うと凄いことのような気もするし、別にどうでもいい気もする(2000年に20歳にな…

こんな夢を見た。

果てが見えないほど広い丘に家族で来ている。 その丘は人工的な緑で覆われており、見回すと地面を掘り返している人がポツリポツリと見受けられる。どうやらこの丘のどこかにとても貴重な何かが埋まっており、人々はそれを探しているらしい。 しかし見つかる…

安保法制の一連の流れについて

実際集団的自衛権が限定行使出来るようになったとして、それによって何がどう変わっていくのかの、政治的な見通しを述べることは詳しくないので出来ない。 ただ新聞やニュースで聞きかじったこの安保採決の流れについて些か思うことがあるので書いておく。…

父とのお話

つい先ほどまで酔っ払った父と話してたので、その要旨を備忘録代わりに。 ・生きていること、今ここにいることそれ自体が比類ないことなので、個性とか豊かな経験とかそんなものには毛ほどの価値がない。 ・にも関わらず世間にはそうしたことに精を出す人が…

『喜嶋先生の静かな世界』 森博嗣

最近何読んでる?と聞かれた時に森博嗣って答えておけばほーん、良いセンスだねって何故か上から目線で褒められる、そんなイメージの森博嗣さん。 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 講談社 …

勉強しない子をいかに机に向かわせるか

自分の知っていることは全て常識であり、自分の見ているものは全て他人も見ていると思っている人を、一般に馬鹿と呼ぶ。そして僕も立派に馬鹿の一員である。 塾のバイトを始めて一番衝撃だったのは、当然こちらが出来るだろうと思ったことをできない生徒が…

まず我より始めよ

思い返してみるに、僕が畏れ敬する相手は自分をしっかり持っている人が多かった。 僕は自分をさらすということがどうにも苦手である(とかいいながらこんなの書いてるのは矛盾だけれども、書くのは何故かおっけー)。 母の述懐するところによれば、僕は生ま…

まとまりのない話

暇なので先日兄と虚しい話をした話をする。人間は言語によって個々人が別の世界を見ている、とか、事物は関係性によって成り立ってるとか、それはまあ多分正しい。 だがそれらはあまりにも正しすぎるせいで、新説の登場する余地がない。 だとすれば今の思想…

映画『Singin' in the Rain 邦題:雨に唄えば』 (1952) +『義足のMoses』

誰も待ってないだろうけどお久しぶり。まるたです。 『雨に唄えば』は、トーキーと呼ばれる映像と音が合成された映画が発明された、その前後の時代の映画俳優を主人公にしたミュージカル映画。 超有名な映画だし、ぐぐればいくらでもあらすじとか出ると思う…

心を映す本棚

自分の本棚を晒すスレや、Twitterのタグを時々覗いている。これが案外面白い。 本棚に収容されるのは、必ずしも読んだ本ばかりではない。 読みたい本、読みかけで挫折した本、そういうものも入れられている。 つまり、其処には、その人が成りたいと思ってい…

『嘘みたいな本当の話』 高橋源一郎 内田樹

嘘みたいな本当の話 みどり (文春文庫) 作者: 内田樹高橋源一郎選 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/07/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 市井の人達から、身の回りに起きた、おかしかったり怖かったりする物事をエッセイ(1000字以内)に…

何故お年寄りに対し、幼児言葉を使うのか?

特に医者、介護職員に多いイメージを勝手にいだいているのだが、何故世の中には、高齢者に対し、幼児に話す様に話す人がいるのであろうか?年がいっている、というのはそれだけで賞賛されるべきであり、その人の持っているであろう知恵を、敬意を持って出来…

『わたしが幽霊だった時』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

この人の本は、小学生の頃によく読んでいて、懐かしかったので借りてみた。 当時僕はファンタジーが大好きで、図書館の子供用ファンタジーの棚を片っ端から読み漁っていたのだが、題名に見覚えがあるから、この本も一回多分読んでいる。内容全く覚えてなかっ…

よいもの

良い音楽、良い本、良いことだけをして暮らしていければいいのにと思う。 手塚治虫氏はその昔、自宅を訪ねてきた、まだ年若き石ノ森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄らに向かって、「マンガばかり描いてちゃだめだよ。一流の音楽を聴きなさい。一流の芝居を見…

翻訳物の違和感について

翻訳小説には、どこか手を出しづらいものがある。 翻訳を読むくらいなら原文を読みたいな、と思ったりもするのだが、それが実行に移せるほどの語学力も時間も無いので、結局村上春樹などの訳で読むのだけれども、やっぱり、どこか物足りない。 翻訳と、国産…

悲しみのバナナ

大学の授業で、「身体感覚を研ぎ澄ます」ことをやった。 普段何気なく行っている動作、例えば呼吸や歩行などを、出来るだけ味わい、集中してやることで、何が見えてくるだろうか?というのがその主旨であった。 その中で私がもっとも驚いたのは、「集中して…

『初恋』島崎藤村 『燃ゆる頬』堀辰雄 『初恋』尾崎翠 『柳の木の下で』アンデルセン ちくま文学の森 一巻収録

こういう短編集は、一つ一つを記事にするのは面倒だが、全部一まとめに感想を書くのも難しいので、この様に小分けにして書いていくことにした。 今回は、ちくま文学の森『美しい恋の物語』から4編。 多分全部青空文庫かなんかに入っていると思うので、興味…

虚しい

今日(と言うか昨日)はまことに虚しい一日であった。 体調が優れなかったために、何もする気が起きず、自分の部屋で引きこもって、 くだらないことを延々やっていた。 そうした日は、本当に空ろな、悲しい気持ちになる。 何故か? それは、人生というものが…

チャーリーチャップリン 『ライムライト』 1952年

チャップリンの人生観が詰まった映画である。 コメディ映画しか撮っていないと思っていたので以外だったのだが、展開はいたってシリアス。 主人公は、かつて喜劇王として名を馳せたが、現在は零落し、すっかり年老いたカルベロという名のコメディアンと、ダ…

『新編 普通をだれも教えてくれない』 鷲田清一 2010年

久々に読書日記。 別に、更新していない期間中本を読んでいないわけでは無かったのだが、 なんとなく書くのが面倒で放っておいているうちに、読んだけども記事にしていない本が溜まってきて、更に億劫になり・・・というスパイラルに陥りそうになったので、 …

学生の病

聞くところによれば、大学の授業に対し、「ちゃんと出席をとってほしい」と要求する学生が居るらしい。 彼らの言い分は、「何故、授業に出ていないやつと、ちゃんと真面目に受けている私が成績の上では同列になってしまうのか。不公平だ!」という感じであろ…

『上司は思いつきでものを言う』 橋本 治 2004年

こんな時間(午前4時)にブログを更新している。 うまいこと眠れない時に、枕元の本にうっかり手を出したりすると、これが度はまりして、ついつい読んでしまい、頭も深夜のためにハイになっていき、何がなんだかわからないけど面白れー、という状態になって…

『誰も知らない』 2004年

映画感想。 『誰も知らない』は、育児放棄がなされた子供たち四人の生活を描いた、実話を下敷きにしたフィクション映画である。 主演の柳楽優弥(当時14歳!)が、史上最年少および初の日本人としてカンヌで主演男優賞を受賞し話題になったとのことで、観…