寝楽起楽

最近は頑張って読書感想ブログにしてます。

                ネタバレには配慮しない感想ブログです。

読書-評論

現在形の過去を生きる:『記憶/物語』 岡真理 岩波書店 2002年

物量にものを言わす米軍に対し、弾薬も底をついた日本兵は、敵軍を驚かすために英語で叫び声を上げながら突撃した。元大尉は語る。突撃してきた日本兵たちのひとりがこう叫んだのだという。 「ヘル・ウィズ・ベイブ・ルース!」(Hell with Babe Ruth「ベイ…

発掘された新概念:『中動態の世界 意思と責任の考古学』 國分功一郎 医学書院 2017年

私は毎日さまざまなことをしている。たえず何ごとかをなしている。 だが、私が何ごとかをなすとはいったいどういうことだろうか?どんな場合に、「私が何ごとかをなす」と言えるのだろうか? たとえば、私が「何ごとかをさせられている」のではなく、「何ご…

主役になりたい僕らのマニュアル:『人間・この劇的なるもの』 福田恆存 新潮文庫 1960年

自己が他人を、いや自分自身をも、明確に見るための演戯と、私はいった。が、見るというのは、たんなる認識でも観察でもなく、見たものを同時に味わうということにほかならぬ。すでに劇の進行について語ったように、意識は先走りしてはならぬのだ。役者は劇…

サマセット・モーム『片隅の人生』 天野隆司訳 筑摩書房 2015年(原著1932年)

サンダース医師は何も望まなかったから、誰の障害にもならなかった。彼にとって、金はたいした意味をもたなかった。 患者が金をはらっても、はらわなくても、気にしたことなど一度もなかった。人びとはサンダース医師を博愛主義者と思っている。 しかし時間…

真木祐介『気流の鳴る音 交響するコミューン』 ちくま学芸文庫 2003

気流の鳴る音―交響するコミューン (ちくま学芸文庫) 作者: 真木悠介 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2003/03 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 41回 この商品を含むブログ (44件) を見る 本名見田宗介。若くして東大の助教授になった後のメキシコ留学…

福岡伸一『世界は分けてもわからない』 講談社 2009年

世界は分けてもわからない (講談社現代新書) 作者: 福岡伸一 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/07/17 メディア: 新書 購入: 27人 クリック: 225回 この商品を含むブログ (155件) を見る 『生物と無生物のあいだ』で一躍有名になった先生が、その続編の…

鷲田清一『新編 普通をだれも教えてくれない』 筑摩書房 2010年

久々に読書日記。 別に、更新していない期間中本を読んでいないわけでは無かったのだが、 なんとなく書くのが面倒で放っておいているうちに、読んだけども記事にしていない本が溜まってきて、更に億劫になり・・・というスパイラルに陥りそうになったので、 …

橋本治『上司は思いつきでものを言う』 集英社 2004年

こんな時間(午前4時)にブログを更新している。 うまいこと眠れない時に、枕元の本にうっかり手を出したりすると、これが度はまりして、ついつい読んでしまい、頭も深夜のためにハイになっていき、何がなんだかわからないけど面白れー、という状態になって…

養老孟司 『いちばん大事なこと』 2003年

ブックオフ105円勢。読むもんに偏りが出て来た。 いちばん大事なこと―養老教授の環境論 (集英社新書) 作者: 養老孟司 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2003/11/14 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 15回 この商品を含むブログ (47件) を見る 自然は、…

内田樹 『日本辺境論』 2009年

BOOKOFFで衝動買い第一弾。 八冊で840円とか、やっす。 日本辺境論 (新潮新書) 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/11 メディア: 新書 購入: 29人 クリック: 793回 この商品を含むブログ (356件) を見る 内容は、丸山眞男先生等の日本人論の…

養老猛司&茂木健一郎『スルメを見てイカがわかるか!』2003年

お二人の対談をまとめたもの。 スルメを見てイカがわかるか! (角川oneテーマ21) 作者: 養老孟司,茂木健一郎 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2014/06/10 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 面白かった話 ○情報は止まっているが…