寝楽起楽

最近は頑張って読書感想ブログにしてます。

                ネタバレには配慮しない感想ブログです。

山のヌシは微笑む:『蟲師 特別編 鈴の雫』 監督:長濵博史 原作:漆原友紀 2015年

およそ遠しとされしもの 下等で奇怪 見慣れた動物達とはまるで違うと思しき物達 それら異形の一群を、人は古くから畏れを含み いつしか総じて「蟲」と呼んだ 記念すべき(?)100記事目らしいです。 蟲師 続章 其ノ六(完全生産限定版)(Blu-ray Disc) 出版社/…

古き良き異世界的昭和:『コクリコ坂から』 宮崎吾朗監督 2011年

結構良かった(すごく良くはない)。 コクリコ坂から [DVD] 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 発売日: 2012/06/20 メディア: DVD 購入: 3人 クリック: 45回 この商品を含むブログ (113件) を見る ○あらすじ 横浜(?)の港街に住む…

消える魔法の行方:『ゲド戦記3 さいはての島へ』アーシュラ•K.ル=グウィン 清水真砂子訳 岩波少年文庫 2009年

エンラッドでは誰もがアレンの父に一目置いており、アレンはその父の息子であった。人々は彼をエンラッドの王アレンと見、支配者の息子アレンと見て、これまで誰一ひとり、アレンをアレンとのみ見てくれる人間はいなかった。彼は自分が今、大賢人の目を畏れ…

悼めない消失:『密やかな結晶』 小川洋子著 講談社 1994年

この島から最初に消え去ったものは何だったのだろうと、時々わたしは考える。 「あなたが生まれるずっと昔、ここにはもっといろいろなものがあふれていたのよ。透き通ったものや、いい匂いのすうものや、ひらひらしたものや、つやつやしたもの……。とにかく、…

殻を破る:『心が叫びたがってるんだ。』 熊沢尚人監督 2015年

www.youtube.com 前情報ほぼなしで見たので開幕ラブホでちょっと笑っちゃった。 心が叫びたがってるんだ。 [Blu-ray] 出版社/メーカー: アニプレックス 発売日: 2016/03/30 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (4件) を見る ○あらすじ しゃべれなくなっ…

尽きない祖母の愛:『ベルヴィル・ランデブー』 シルヴァン・ショメ監督 2002年

www.youtube.com フランスのアニメ映画。 ベルヴィル・ランデブー [DVD] 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 発売日: 2007/07/18 メディア: DVD 購入: 5人 クリック: 82回 この商品を含むブログ (74件) を見る ○あらすじ ツール・ド・…

1988年の未来:『流れよわが涙、と警官は言った』ファリップ・K・ディック  友枝康子訳 ハヤカワSF文庫 1999年(原著1974年)

おれは存在していないんだ、と思った。ジェイスン・タヴァナーなどいないんだ。過去にもいなかったし、これからだって。仕事はどうともなれだ、ただおれは生きたい。もしだれかがあるいはなにかがおれの経歴を消しちまいたいのなら、かまわない。そうすりゃ…

wikiより詳しい黄瀬戸の歴史

ていうかwikiに単独項目がない。 黄瀬戸の知名度を上げよう企画として、弱小ブログではあるが調べた結果をここにまとめてみる。ネットにも全然情報落ちてないんだもん。あくまで素人が調べた結果なんで、間違ってたらすまん。 前にも貼ったけど、黄瀬戸はこ…

日常のための哲学/その学習について

「左」「右」は辞書編集者泣かせの言葉である、というのは使い古されすぎた話である。 西を向いた時の北、辞書の奇数ページがある方、という二通りの説明がよく成され、苦心の跡が窺えるところであるが、私の父は哲学もこれと同じようなもんだ、と言った。 …

黄瀬戸茶碗が可愛い/陶これってアリじゃねって話

(日本のやきもの② 美濃・志野・織部より) ↑これ、黄瀬戸茶碗っていうんですけど、めっちゃかわいくない?好きですね~ 歴史的には、愛知の瀬戸地域が文明の乱やらなんやらの世の不安から陶工たちが移動をはじめて、美濃に至って始めたもの、らしいです。 …

ベビーカーに乗りたい。

性癖暴露とかそういうのではないです。 年の離れた弟がいるせいか(とはいえ彼ももう大きくなってしまって、昔はほっといても後ろついてきたのに今ではこっちが構ってもらってる状態で、自立を感じて寂しい)、なんとなくちっちゃい子がいるとそっちに目がいっ…

世界の認識とその変容の3パターン

①認識は変わっていなかったのに、自分が変容していたパターン 自分が幼少期を過ごした街にこの前行った。あんなに広いと感じていた道は、実際はめちゃくちゃ小さかった。 はた迷惑な話で、あの頃幼稚園から帰る時、皆でわちゃわちゃな横並びを作って歩いてい…

ついに漫画を買い始めてしまった。

今まで本を買うことはあっても漫画には手を出してこなかった。 金銭面が問題、というわけではなく、それを集めてしまうと物理的に家が倒壊する怖れがあるからだ。 今住んでいる家は、今は亡き祖父母が何十年も前に建てたものに、新築の家を付け加えた形にな…

漫画紹介→『悪魔のメムメムちゃん』 四谷啓太郎 ジャンプコミックス

個人的ランキングで今ギャグ漫画日和に並ぶギャグ漫画です。 悪魔のメムメムちゃん 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 作者: 四谷啓太郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/11/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る ○あらすじ えろいこ…

22歳になった。

先日誕生日を迎えて22歳になった。 私の父いわく、22歳はこの辺りの曲が必修らしい。 www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com で、まあこういう音楽を聞かされていると、僕らより上の世代の人たちとしては必然的に、「今の曲は軽薄でいかん」とい…

記事メモ→「電王戦」5年間で人類は何を目撃した?気鋭の文化人類学者と振り返るAIとの激闘史

ついに名人が電王戦に破れ、これにて戦いも終焉、ということで色々漁っていたところ、こんな記事を発見。 news.denfaminicogamer.jp すっごく面白かった。長いので自分用メモのために要約する。 ・将棋のAIは、あくまで将棋のルールの枠内でしか将棋を捉え…

国語の教科書の文章を読もう 『教科書名短編 少年時代』 中央公論新社編 2016年

『そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな』 p21「少年の日の思い出」より これが読めたので満足。 教科書名短篇 - 少年時代 (中公文庫) 作者: 中央公論新社 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2016/04/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログ…

全部客観論理で解決しなきゃいけないの問題

一人学際という考え方を最近知った。 学際というのはそもそも、様々な学問から専門家を集めて、ある一つの問題に対して有機的・総合的に取り組むことで、一人学際とはそれを個人の中で完結させるものであるらしい。 難しく考えんでも、「あの時先生が言って…

サマセット・モーム『片隅の人生』 天野隆司訳 筑摩書房 2015年(原著1932年)

サンダース医師は何も望まなかったから、誰の障害にもならなかった。彼にとって、金はたいした意味をもたなかった。 患者が金をはらっても、はらわなくても、気にしたことなど一度もなかった。人びとはサンダース医師を博愛主義者と思っている。 しかし時間…

ペルソナ5クリアしたよ

発売してからちまちま進めてたペルソナ5、ようやくクリアしました。 ペルソナ5 - PS4 出版社/メーカー: アトラス 発売日: 2016/09/15 メディア: Video Game この商品を含むブログ (33件) を見る 大人たちに虐げられる存在であった高校生たちが力を持ち、心を…

アーシュラ•K.ル=グウィン『壊れた腕環 ゲド戦記』 清水真砂子訳 岩波少年文庫 2015年(原著1971年)

『 影との戦い』に引き続き読みました。 こわれた腕環―ゲド戦記〈2〉 (岩波少年文庫) 作者: アーシュラ・K.ル=グウィン,ゲイル・ギャラティ,Ursula K. Le Guin,清水真砂子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2009/01/16 メディア: 単行本 購入: 1人 クリッ…

葛飾北斎の娘の絵がかっこいい話

葛飾北斎は富嶽三十六景とか描いた皆が知る有名人だと思います。今回はその娘の話です。 『まんがタイム』っていう、芳文社が刊行してる四コマ漫画専門雑誌で、『北斎の娘』なる漫画が今連載されてます。 北斎のむすめ。(1) (まんがタイムコミックス) 作者: …

アクセス解析とうんちの話

弱小ブログを継続的にやっている人が、気にしちゃだめだと思いながらも奇跡が起こることが信じて見にいっちゃうものとしてアクセス解析ページがある。というかすいません僕の話です。 いや、たまに。たまにね。毎日とかじゃないよ。ほんとだよ。 んで当ブロ…

チャールズディケンズ『オリバー・ツイスト(上)(下)』 北川 悌二訳 角川文庫 2006年(原著1837-39)

オリバー・ツイスト〈上〉 (角川文庫) 作者: チャールズディケンズ,Charles Dickens,北川悌二 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2006/01 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (14件) を見る オリバー・ツイスト〈下〉 (角川文庫) 作者: チャールズディケ…

上橋菜穂子『月の森に、カミよ眠れ』 偕成社 1991

月の森に、カミよ眠れ (偕成社文庫) 作者: 上橋菜穂子,篠崎正喜 出版社/メーカー: 偕成社 発売日: 2000/10 メディア: 単行本 購入: 5人 クリック: 20回 この商品を含むブログ (19件) を見る 上橋菜穂子さんは、この人の作品が読めるのだから、生きててよかっ…

アーシュラ•K.ル=グウィン『影との戦い ゲド戦記1』 清水真砂子訳 岩波少年文庫 2009年(原著1968年)

影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫) 作者: アーシュラ・K.ル=グウィン,ルース・ロビンス,Ursula K. Le Guin,清水真砂子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2009/01/16 メディア: 単行本 購入: 6人 クリック: 27回 この商品を含むブログ (29件) を見る…

津村記久子『とにかくうちに帰ります』 新潮文庫 2015

とにかくうちに帰ります (新潮文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/09/27 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る 「小説というものは問題が起こり、解決されていく過程で主要人物に変容が起こる、その過程 を楽しむも…

金縛りにあう話

昨日の夜、数年ぶりに金縛りにあった。 中高の全盛期には三日に一回くらいかなしばっていたので、随分としばらくぶりで懐かしく 今日はそのことについて書こうと思う。 もしかしたら以前にも書いてたかも知れないが、知らん、俺は物覚えが悪いんだっというこ…

向田邦子『父の侘び状』 文藝春秋 2006年(初出は1976~78)

幸田文(いつも「ふみ」なのか「あや」なのか迷う。あやです)さんのエッセイが好きで、幸田文さん好きが必ず一緒に名前を挙げる人が向田邦子さんなので、気になって読んだらはまりました。 父の詫び状 <新装版> (文春文庫) 作者: 向田邦子 出版社/メーカー:…

大島真寿美『ツタよ、ツタ』 実業之日本社 2016年

ツタよ、ツタ 作者: 大島真寿美 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売日: 2016/11/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 琉球王国の名家に生まれ、結婚を機に台湾、それから夫に従って東京や名古屋を転々とした女性の、実話を元にしたフ…