読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

寝楽起楽

最近は頑張って読書感想ブログにしてます。

父とのお話

つい先ほどまで酔っ払った父と話してたので、その要旨を備忘録代わりに。 ・生きていること、今ここにいることそれ自体が比類ないことなので、個性とか豊かな経験とかそんなものには毛ほどの価値がない。 ・にも関わらず世間にはそうしたことに精を出す人が…

森博嗣『喜嶋先生の静かな世界』 講談社

最近何読んでる?と聞かれた時に森博嗣って答えておけばほーん、良いセンスだねって何故か上から目線で褒められる、そんなイメージの森博嗣さん。 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 講談社 …

勉強しない子をいかに机に向かわせるか

自分の知っていることは全て常識であり、自分の見ているものは全て他人も見ていると思っている人を、一般に馬鹿と呼ぶ。そして僕も立派に馬鹿の一員である。 塾のバイトを始めて一番衝撃だったのは、当然こちらが出来るだろうと思ったことをできない生徒が…

まず我より始めよ

思い返してみるに、僕が畏れ敬する相手は自分をしっかり持っている人が多かった。 僕は自分をさらすということがどうにも苦手である(とかいいながらこんなの書いてるのは矛盾だけれども、書くのは何故かおっけー)。 母の述懐するところによれば、僕は生ま…

まとまりのない話

暇なので先日兄と虚しい話をした話をする。人間は言語によって個々人が別の世界を見ている、とか、事物は関係性によって成り立ってるとか、それはまあ多分正しい。 だがそれらはあまりにも正しすぎるせいで、新説の登場する余地がない。 だとすれば今の思想…

映画『Singin' in the Rain 邦題:雨に唄えば』 (1952) +『義足のMoses』

誰も待ってないだろうけどお久しぶり。まるたです。 雨に唄えば (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 『雨に唄えば』は、トーキーと呼ばれる映像と音が合成された映画が発明された、その前後の時代の映画俳優を…

心を映す本棚

自分の本棚を晒すスレや、Twitterのタグを時々覗いている。これが案外面白い。 本棚に収容されるのは、必ずしも読んだ本ばかりではない。 読みたい本、読みかけで挫折した本、そういうものも入れられている。 つまり、其処には、その人が成りたいと思ってい…

高橋源一郎 内田樹『嘘みたいな本当の話』 文藝春秋

嘘みたいな本当の話 みどり (文春文庫) 作者: 内田樹高橋源一郎選 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/07/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 市井の人達から、身の回りに起きた、おかしかったり怖かったりする物事をエッセイ(1000字以内)に…

何故お年寄りに対し、幼児言葉を使うのか?

特に医者、介護職員に多いイメージを勝手にいだいているのだが、何故世の中には、高齢者に対し、幼児に話す様に話す人がいるのであろうか?年がいっている、というのはそれだけで賞賛されるべきであり、その人の持っているであろう知恵を、敬意を持って出来…

ダイアナ•ウィン•ジョーンズ『わたしが幽霊だった時』東京創元社 1993年

この人の本は、小学生の頃によく読んでいて、懐かしかったので借りてみた。 当時僕はファンタジーが大好きで、図書館の子供用ファンタジーの棚を片っ端から読み漁っていたのだが、題名に見覚えがあるから、この本も一回多分読んでいる。内容全く覚えてなかっ…

よいもの

良い音楽、良い本、良いことだけをして暮らしていければいいのにと思う。 手塚治虫氏はその昔、自宅を訪ねてきた、まだ年若き石ノ森章太郎、赤塚不二夫、藤子不二雄らに向かって、「マンガばかり描いてちゃだめだよ。一流の音楽を聴きなさい。一流の芝居を見…

翻訳物の違和感について

翻訳小説には、どこか手を出しづらいものがある。 翻訳を読むくらいなら原文を読みたいな、と思ったりもするのだが、それが実行に移せるほどの語学力も時間も無いので、結局村上春樹などの訳で読むのだけれども、やっぱり、どこか物足りない。 翻訳と、国産…

悲しみのバナナ

大学の授業で、「身体感覚を研ぎ澄ます」ことをやった。 普段何気なく行っている動作、例えば呼吸や歩行などを、出来るだけ味わい、集中してやることで、何が見えてくるだろうか?というのがその主旨であった。 その中で私がもっとも驚いたのは、「集中して…

島崎藤村『初恋』 堀辰雄『燃ゆる頬』 尾崎翠『初恋』 アンデルセン『柳の木の下で』 ちくま文学の森 一巻収録

こういう短編集は、一つ一つを記事にするのは面倒だが、全部一まとめに感想を書くのも難しいので、この様に小分けにして書いていくことにした。 今回は、ちくま文学の森『美しい恋の物語』から4編。 多分全部青空文庫かなんかに入っていると思うので、興味…

虚しい

今日(と言うか昨日)はまことに虚しい一日であった。 体調が優れなかったために、何もする気が起きず、自分の部屋で引きこもって、 くだらないことを延々やっていた。 そうした日は、本当に空ろな、悲しい気持ちになる。 何故か? それは、人生というものが…

チャーリーチャップリン 『ライムライト』 1952年

チャップリンの人生観が詰まった映画である。 ライムライト Limelight [Blu-ray] 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2016/12/22 メディア: Blu-ray この商品を含むブログを見る コメディ映画しか撮っていないと思っていたので以外だったのだが、…

鷲田清一『新編 普通をだれも教えてくれない』 筑摩書房 2010年

久々に読書日記。 別に、更新していない期間中本を読んでいないわけでは無かったのだが、 なんとなく書くのが面倒で放っておいているうちに、読んだけども記事にしていない本が溜まってきて、更に億劫になり・・・というスパイラルに陥りそうになったので、 …

学生の病

聞くところによれば、大学の授業に対し、「ちゃんと出席をとってほしい」と要求する学生が居るらしい。 彼らの言い分は、「何故、授業に出ていないやつと、ちゃんと真面目に受けている私が成績の上では同列になってしまうのか。不公平だ!」という感じであろ…

橋本治『上司は思いつきでものを言う』 集英社 2004年

こんな時間(午前4時)にブログを更新している。 うまいこと眠れない時に、枕元の本にうっかり手を出したりすると、これが度はまりして、ついつい読んでしまい、頭も深夜のためにハイになっていき、何がなんだかわからないけど面白れー、という状態になって…

『誰も知らない』 2004年

映画感想。 誰も知らない 発売日: 2016/05/01 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 『誰も知らない』は、育児放棄がなされた子供たち四人の生活を描いた、実話を下敷きにしたフィクション映画である。 主演の柳楽優弥(当時14歳!)が、史…

ニーチェが〜とかいうと賢く見えるよね

「吟味の無い人生は無価値だ」と、ソクラテスは言ったそうだ。そして、その様な無価値な人生を歩む者を、ニーチェは「奴隷根性」と呼んだ、らしい。この言葉を聞いた際の最高の振る舞いは、本当にその人生は無価値なのか?と「吟味」をした上で、同意をする…

頭が良い

つい先ほどの自分で書いた記事を読み直して、改めて文に直すと普段考えていることってこんなに少なく収まっちゃうんだな、と愕然。 文章を書くと、自分の頭の悪さに気がつけて良い。 気がつく、という言葉が出てくるというのは、自分は普段自分を頭が良いと…

自分って何

過去の私はもう存在しておらず、記憶の中にしか居ないのに、なおも過去の私を私だと信じて居られるというのは、考えると不思議だ。最近こういう時間と自分、ということをよく考える。例えば、靴を買いにいった時に、何十年後かに同じ様に靴を選んでいる自分…

メッセージ

ちょっと面白かったのでここに記す。 こんな夢を見た。 高校時代の同級生たちが一堂に会し英語のテストを受けて、その点数について一人ひとり、なんだかお偉い人にみなの前でお説教されるという夢だった。 僕は我ながらひどい点数をとった(100点満点中な…

『NO MAN’S LAND』 2001年

映画にも手を出してみる。 ノー・マンズ・ランド Blu-ray 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D) 発売日: 2014/11/28 メディア: Blu-ray この商品を含むブログを見る あらすじ 霧の夜、ボスニア軍前線に赴いた交代要員8人は、双方の前線の間の無人地帯(ノー・ …

ゲームで裁判員!スイートホーム炎上事件(windows)

大阪の現役弁護士の組合が、裁判のことをよく知ってもらう目的で作ったゲーム。 あんまし期待しないでやったけど、意外とまじめに作ってあった。 キャラは実際こんなやついないだろ、というのが出てくるが。 友人の家に放火した、という罪で起訴された人を裁…

宮部みゆき 『ICO-霧の城-』(上)(下) 2008年

本について語る前に。 先日、友人に、「今、一日一冊本読もうとおもってるんだ」などと、得意げに語ったのだが、その割にはブログの更新をしていないことに対し、言い訳をする。 その、一日一冊というのは、いわば努力目標であって、達成できればいいな、ぐ…

森見登美彦 『きつねのはなし』 2006年

いつものコミカル、おふざけ、人生を無駄に、全力で謳歌する青春節とは打って変わり、不気味で生々しいワールドが展開されている短編集。 こういう、闇を覗き込ませる様な作品も書けるんですね。流石。 夜に読むと雰囲気出るよ〜 きつねのはなし (新潮文庫) …

今井盛章『トッポ町裁判記』1986年

トッポ町裁判記 作者: 今井盛章 出版社/メーカー: 学陽書房 発売日: 1986/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 図書館でふと目に留まったので借りてみた。思っていたよりは面白い。 検索してもAmazonぐらいしか出てこない、おそらくこれがこの本…

養老孟司 『いちばん大事なこと』 2003年

ブックオフ105円勢。読むもんに偏りが出て来た。 いちばん大事なこと―養老教授の環境論 (集英社新書) 作者: 養老孟司 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2003/11/14 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 15回 この商品を含むブログ (47件) を見る 自然は、…

町田 康 『浄土』 2005年

7つの短編をまとめたもの。生々しく馬鹿馬鹿しく何かを描くのが上手い人ですね。 後、松岡正剛うさんくせーなーと前々から思ってたけど、これの解説してるのを読んで確信に変わった。なんだこいつ(笑) 浄土 (講談社文庫) 作者: 町田康 出版社/メーカー: …

内田樹 『日本辺境論』 2009年

BOOKOFFで衝動買い第一弾。 八冊で840円とか、やっす。 日本辺境論 (新潮新書) 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/11 メディア: 新書 購入: 29人 クリック: 793回 この商品を含むブログ (356件) を見る 内容は、丸山眞男先生等の日本人論の…

※下品注意 なぜ小学生男子は「うんこ」「ちんこ」を好んで使うのか

先日、「うんこちんこおっぱいー♪」と口ずさみながら、スキップをして下校している小学生の男の子を見かけた。 私は彼の音楽的センスに脱帽すると同時に、一抹の疑問が頭をよぎるのを感じた。 それがタイトルである。 ちょうど小学校低学年ぐらいの男の子は…

忘却

何から忘れていくかによって、何を重要視しているかが分かるかとふと思ったので、自分の忘れる事の順を書く。まず真っ先に消えるのは人の名前。小中高、長い休みを挟むと、クラス内に必ず名前が分からなくなる人が数人出た。全く話したこともない人ならまだ…

養老猛司&茂木健一郎『スルメを見てイカがわかるか!』2003年

お二人の対談をまとめたもの。 スルメを見てイカがわかるか! (角川oneテーマ21) 作者: 養老孟司,茂木健一郎 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2014/06/10 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 面白かった話 ○情報は止まっているが…

幸田 文 『雀の手帖』 (1959年連載)

幸田 文(こうだ あや)さんは、幸田露伴の娘です。 というと何となく説明した気になるけど、幸田露伴の事も実際僕名前しか知らない。 1867年(明治維新の前年だっけ)に生まれて、19世紀終わりから小説家として活躍し始め、尾崎紅葉と共に「写実主義の尾…

ps3 dl専用ゲーム『rain』 感想

クリアしたのでゲーム紹介。 ある雨の夜の日。 透明な少女が、透明な怪物に追いかけられているのを見た少年は、彼女を救おうと追いかける。 しかししかし、ある扉をくぐり抜けた瞬間、なんと自分の身体も透明に。 不思議な世界で始まる、少年少女と怪物の鬼…

村上春樹『走ることについて語るときに僕のかたること』(2010)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2010/06/10 メディア: ペーパーバック 購入: 25人 クリック: 137回 この商品を含むブログ (181件) を見る アクセス解析を見た所、チョコの記事が一番…

吾妻ひでお『アル中病棟(失踪日記2)』(2013年)

どうも。 とりあえず浪人はせずに済みそうです。良かった良かった。 後残ってるのは国立後期だけなので、のんびりやります。 読書記録。 数多の賞を受賞した、『失踪日記』の続編、吾妻ひでおの『アル中病棟』です。 失踪日記2 アル中病棟 作者: 吾妻ひでお …

何故チョコをもらえないのか?

今回から、思考を転換して書くことにする。 これまでは、なんとなく、ただ適当に書散らしていただけだが、それではいけない事に内田樹先生の本を読んでいて気づいた。 そこには、「読者を尊重する」という姿勢が見られない。 文章を書き、公開する以上、そこ…

私というものと羞恥について

最初に書いた記事を読み返す。僕は自分の書いたものを後で読むのが嫌いである。なぜかといえば、9割近い確率で赤面したくなるような事が書かれてるからだ。物を書くという行為そのものは好きで、よく暇な時に裏紙につらつらとその時の気分の赴くまま綴ったり…

森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』(2010年)

気が向いたので読書記録。 今回は、タイトルにある通り森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』(ネタバレ注意。) ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) 作者: 森見登美彦,くまおり純 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2012/11/22 メ…