どうも。
とりあえず浪人はせずに済みそうです。良かった良かった。
後残ってるのは国立後期だけなので、のんびりやります。
読書記録。
数多の賞を受賞した、『失踪日記』の続編、吾妻ひでおの『アル中病棟』です。
暗すぎると指摘されて、一回書き直したらしいですが、前回と比べてややだーく。
6p目の幻覚の絵で、その怖さに思わず凝視。
病棟の人々は、普通の人々に見えてやっぱりネジがどこか飛んでいる。
更生を夢見たり、諦めてたり、酒のんで部屋に閉じ込められたり、退院してからまた出戻りしてきたり、病気との向き合い方は様々。
彼らはいかれているからアル中になったのか、アル中になったからいかれたのか?
おそらく前者だろうな。
昼食が夕食に追いつくほど食べるのが遅く、歩きながら大便する黒田さん。
どこかの教会からのスパイ、女王御木本様。断酒ミーティングで歌う浮浪者。
謎のナイスガイクール小林などなど、濃いメンツ達が、この漫画ではさりげなく登場する。
漫画全体に伏流するのは、アル中達の、退廃的諦念。
「もう、どうでもいーけんね」って感じ。
おもしろおかしく書きながらも、こうはなっちゃいけないよ、という作者からのメッセージが受け取れる、かもしれない。