寝楽起楽

ネタばれには配慮しない、感想/紹介ブログです。毎週1回更新 +α を目指したかった。

幸田 文 『雀の手帖』 (1959年連載)

幸田 文(こうだ あや)さんは、幸田露伴の娘です。

 

というと何となく説明した気になるけど、幸田露伴の事も実際僕名前しか知らない。

 

1867年(明治維新の前年だっけ)に生まれて、19世紀終わりから小説家として活躍し始め、尾崎紅葉と共に「写実主義尾崎紅葉、理想主義の幸田露伴」と呼ばれたそうな。

以上ウィキペディア。便利ー。

 

露伴の作品は一つも読んだ事ありません。

 

娘の方は、『おとうと』だけ読んで、やられました。

今まで読んで来た中で一番文章が自分と合う気がして。

 

雀の手帖 (新潮文庫)

雀の手帖 (新潮文庫)

 

 

 

では本作の紹介。

 

『雀の手帖』は、西日本新聞に文さん(しゃめいまるじゃないよ)が連載したエッセイ百編をそのまま本にしたものです。

 

別段面白おかしいことは書いてないし、ただ日常を素朴に切り取り綴ってあるだけなのに、何故か読んでしまう。内田百間先生と似た味わい。

 

なんでかと考えるに、おそらくは、その適度に力の抜けた感じにあるのかなと。

 

かといってだらりとしているわけでもなく、ちゃんと一本の筋が通っている。

しゃんとしているというかな。そんな感じ。