映画にも手を出してみる。
あらすじ
霧の夜、ボスニア軍前線に赴いた交代要員8人は、双方の前線の間の無人地帯(ノー・ マンズ・ランド)のセルビア軍前線寄りに迷い込んだ末、夜明けとともにセルビア側からの一斉射撃を受ける。そのうちの2人、チキとツェラは両軍中間にある 無人の塹壕線付近まで逃げるものの戦車砲で吹き飛ばされる。その一人、肩を撃たれたチキは塹壕の中で意識を取り戻し銃を拾って帰り道を探すが、そこへボス ニア側の意図を探りに2人のセルビア兵がやってくる。(wikipediaより)
こうやって、無精してあらすじどっかから引用ばっかするの、自分で考えてまとめなくなるから、あんまり良くないかもね。めんどいからこれからも多分やり続けるけど。
銃撃戦ほぼなしの反戦映画。撃って人を殺すだけが戦争じゃないな、と思わせる。
舞台はおおむね、両軍の間の塹壕。どちらの陣の物でもない中間地帯。
そこでセルビア兵とチキが繰り広げる一進一退の攻防は、平和な日常を過ごしている僕からすれば、いっそどこか馬鹿馬鹿しくも見える。しかしどちらも大真面目に、必死に生きようとしている、その結果である。
話の展開は地味なのに、ずっと目が離せない。
見終わった後は、これをどう消化すれば良いのか、考え込んでしまった(インタビューで、監督が自分でじっくり考えてほしい映画、と離しており、思惑通りにはまった自分に笑ってしまったが)。
しかも、インタビューで、監督が戦争経験のある自分の実体験を元に、様々な角度から戦争を見せた、と答えており、また衝撃。
つまり、見せられたのは、紛れも無く、本当の戦争の空気感。
手に汗握る熱いストーリーは無い。
声高に、反戦を叫んでいる様な映画でもない。
しかし、この映画は、ずしりと胸の奥に、消えることのない疑問を植えつけてくる。
そんな感じ。
以上。