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寝楽起楽

最近は頑張って読書感想ブログにしてます。

『上司は思いつきでものを言う』 橋本 治 2004年

読書

こんな時間(午前4時)にブログを更新している。

 

うまいこと眠れない時に、枕元の本にうっかり手を出したりすると、これが度はまりして、ついつい読んでしまい、頭も深夜のためにハイになっていき、何がなんだかわからないけど面白れー、という状態になってしまうことがたまにある。

今がまさしくそれだ。ゆえに、変なことを書いても寛大に許してほしい。

 

さて、本書の解説。

 

 

 

橋本治については、内田樹さんの本にたびたび登場するし、お二人の対談も読んだし、小説も(ほとんど覚えてないけど)一作読んだことがある。

 

なんだかとんでもない人だなあ、と漠然と思っていたが、しかしその印象は間違いだった。

「なんだか」ではない。彼は本当にとんでもないのである。

 

この本を発見したのはBOOKOFF。100円均一の棚に、綺麗な状態で大量に置かれていた。

 

恐らく、題名に惹かれた冴えないサラリーマンが勢いで購入したものの、結局読む暇もなくうっちゃられ、掃除の際などに、どうせろくな事も書いてないだろうから捨てちゃえ、となったのだろう。

 

しかし、声を大にして言うが、これを読まないのは、あまりにもったいないぞ。

(現在ハイなので、こういう大言も必然多くなるのだ)

 

この本には、「何で上司は思いつきでものを言うのか」から始まり、

「日本社会の構造」、「現在の世界経済のどん詰まりの原因」、「会社の病理」はては「日本の男はなぜ戦国武将が好きなのか」、「儒教の伝来」、「上手な文章の書き方」

まで、どうしてそこに繋がるんだといいたくなる様な、様々な要素が詰まっている。

 

簡単に言えば、本書は、「日本人学」にも読めるし、「経済学」にも読めるし、「会社経営学」にも読めてしまうのである。一粒で何度もお得です。すげえ。

 

橋本さん自身、出だしで認めている通り、「思いつきだけで生きる男」である。

そんな彼から飛び出してくるアイデアは、ちょっとやそっとじゃ考え出せないものばかりだが、そのどれもが、成程と思わされてしまう何かを持っている。

 

思いつき「だけ」とあって、やや雑な感じがすることは否めない。

おそらく彼は感覚で、大体こんな感じでしょ?、で書いている。緻密な思考などはしていない。

しかし、その、大掴みにしていく手があまりにも巨大なために、読み手は彼の底の知れない知性に圧倒されてしまうのである。

 

しかも、僕が忌避する類の、ビジネス本にありがちな(とか言いながら読んだ事ないけど)、上から言っている感じは一切ない。

 

これは、まさしく、橋本さんが本書で言うところの、「読み手をバカにせず、バカかもしれない可能性を考え」かつ「読み手をバカにせず、バカではない可能性を考える」を体現している、その証であろう。

 

ここまでベタ褒めするのは珍しいけれども、それだけ当たりだったってことです。

 

 

寝たいのに、PCなんて開けたせいで眼が冴えてしまった・・・。

こういう、眼と頭の疲れ具合に濃淡の差があって眠れない日って頻繁にあるのだけど、未だに有効な解決策は見つからない(いや、PCを開くなよ)。