寝楽起楽

最近は頑張って読書感想ブログにしてます。

                ネタバレには配慮しない感想ブログです。

ロード•ダンセイニ『魔法使いの弟子』  荒俣宏訳 筑摩書房 1994年(単行本は1981年)  

 ロード・ダンセイニは1900年代から執筆を始め、ファンタジー文学界に影響を与えた人。

 

 

魔法使いの弟子 (ちくま文庫)

魔法使いの弟子 (ちくま文庫)

 

 

 ファンタジーといえば世界を冒険してー、危機を救ってー、みたいな、ローワンシリーズとかデルトラシリーズとかそういう系かなと思って読むと失敗する。話のスケールはスペインの一地方のさらに一部分が舞台なのでめちゃめちゃ地味です。

 

 妹の結婚の持参金のために箱に黄金を一杯にしなくちゃいけなくって、でも舞台の辺りではちょっとした家柄とはいえ、家計は火の車でそんな余裕はないので、魔法使いの弟子になって黄金を作れるようになってこい、と父から命令された息子が頑張る話。

 

 途中、魔法を教わる代価に影を取られてしまい、それが原因で人里から迫害されてさあどうしようという展開になっていくが、魔法の世界では影が重要って設定、良い。ゲド戦記の一巻もそんな感じの話?なのかな?読んだことないんですが。

 

 主人公の妹コワイ。領主様はあれで果たしてハッピーといえるのだろうか。

 

 日常世界サイドの終わりと、魔法使い側の終わり方が凄く対照的。ラストあたりの描写は本気出してるなーと思った。

 

 古き良きファンタジーを読みたい人におすすめ。