発売してからちまちま進めてたペルソナ5、ようやくクリアしました。
大人たちに虐げられる存在であった高校生たちが力を持ち、心を盗む怪盗団を結成し、歪んだ欲望を持った悪党達を改心させる、というお話です。
よくしらねー、という人はこのPV動画を見てくれれば感じは掴めるんじゃないかなと。
最終プレイ時間は95時間。95時間!?なげー。
僕はどちらかというと作業することが一杯あるゲームのほうが途中で飽きちゃうタイプで、だからペルソナ3はダンジョンが単調すぎて投げたんだけど、ペルソナ5は会話とかムービー見てる時間が多く、それも丁寧に作られてて見飽きなかったので投げ出すことなくプレイできました。
5はペルソナシリーズで個人的に非常にネックだったダンジョン部分が解消されてたし、戦闘とかメニュー画面とか演出とかもろもろすっごくスタイリッシュになってて、やってて非常に楽しかったです。
あとまあほんのちょっとタロットをかじったのが物語の考察を深めてくれて、あれこれ推測する面白みもありました。
「魔術師」と「戦車」ってどっちも強い志向性を持つという意味では同じアルカナで、だからモルガナと竜司は反発したりもするんですが、でもモルガナが出てった後になんだかんだ手を差し伸べるのは竜司なんだ、とか。
「皇帝」は父性/権力/統制とか、一見悠介には合わない解釈が並ぶんだけど、これは育ての親の斑目との関連で考えるとよくて、父に強い恩義を感じているからこそ彼は斑目を悪人と断じながらも憎みきることは出来ないし、人間のむき出しの欲望がこりかたまったメメントスやパレスに彼が強く惹かれるのは、アルカナ的には自分の極にあるものだから当然だよなー、とか、色々。
発売元のアトラスさんがネタバレは強く禁止しているそうで、あんまつっこんだこといえないんですが、こんな楽しみ方もあります。
上のインタビューで語っている通り、タロット的にいうと
ペルソナ3は『死(死神)』
ペルソナ4は『節制』
違うシリーズだけどキャサリンは『悪魔』と『塔』
そしてペルソナ5は『星』、つまり希望の物語になるそうです。
星というとつまり三島君ですね。
彼の怪盗団に対する心酔ぶりはやばくて心配になっちゃいますよね。あれは鴨志田の改心が彼にとっては世界がひっくり返るような衝撃で、怪盗団に大きな希望を抱くようになっちゃったからなんですね。
何か自分も怪盗団の役に立ちたい、という思いで始めた怪盗お願いチャンネルが力を持つにつれて、三島君の中では自分も世界を変えられるんだ、という気持ちが強くなり、それは増長を呼んでいきます。
この辺までは、タロット占い的には、「星」の逆位置の相が強く出てるって解釈することが可能です。
最終的には彼はCOOP終盤で見せるような青年になりますが、これは怪盗団に憧れるだけでいることをやめたことを意味しています。
かつては「怪盗お願いチャンネル」の無責任な大衆たちと同じ、怪盗に身勝手な期待を押し付ける役回りをしていた三島が、自分の足で立とうと決意した。
これは自己の利益ばかりを優先する大人への怒りがテーマである本作にあって、地味ながらも凄く希望の持てる姿で、だから彼は星のアルカナなんです。
「ペルソナ5」の怪盗団の協力者達は、全員が全員何かしらの形で社会から虐げられている人たちなんですけど、それはつまり皆タロットの逆位置が出てしまっている状態で、それを正位置に直していく役割をジョーカーは担ってる、とかこういう妄想じみたことを書いてると長くなるので、この辺にしときます。
ほんとはアルカナでこじつけて読み解くペルソナ5、とかやりたいんですけど、
ネタバレ満載になっちゃうからね。
ペルソナ5が『星』なら、順番でいけば次作品は『月』ですねー。
自分の持ってるタロット解釈本(下の奴)によると、恐れ/幻影/想像力/戸惑い、だそうです。
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ペルソナ5の製作スタップはほぼそのまんまアトラス初のファンタジーの製作に移ってるとのことで、 割と作り易そうな言葉が並んでる気がします。
COOP全マックスのために2週目、というのはちょっと気力的に無理なので、完全版出るまで待つつもりです。
どうもp5に関連するドメインが最近次々取得されたそうで、これは多分完全版、出るよね?と勝手に思ってます。