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最近は頑張って読書感想ブログにしてます。

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殻を破る:『心が叫びたがってるんだ。』 熊沢尚人監督 2015年

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 前情報ほぼなしで見たので開幕ラブホでちょっと笑っちゃった。 

 

 

 ○あらすじ

 しゃべれなくなっちゃった女の子と斜に構えた男の子と委員長な女の子と故障した野球少年が中心でミュージカルする

 

○感想・考察

 卵の中に自分の思いを封じ込める、ていう風習がある地域で、卵に呪いをかけられた(と思いこんで)しゃべれない女の子、ていう設定好き。

 

 成瀬順(話せない子)が携帯のタイピングが激早なのは、作中にはないけど多分ずっと自分の思いをメモ張かなんかにつづりまくってた結果なのかな?お母さん厳しそうだし、ネットやってるって感じもないし。

 

 でもそれは誰にも見せてない。それは「おしゃべりでいてはいけない」という呪いと反するから。んでも、ふれあい交流会実行委員っていういかにもだるそうな仕事を押し付けられ、拓実(斜の子)と出会うことによりそれは変わる。

 

 この出会うっていうのが面白くて、本来は同じクラスなんだから、ずっと前から見知ってはいるはずなんだよね。席もめっちゃ近いし。でもお互い交流することはない。

拓実はDTM研の友達とだらだら出来てれば良かったし、成瀬は先生が委員決めをしてるのにも関わらずずっと下向いてメモ帳に自分の事を書くのに夢中。自分の世界にお互いが閉じこもってる。

 

 けどそれが、拓実はお遊びで弾いた歌をきっかけにめまぐるしく開いてく。こんときにやっと始めて相手を認識し始めた。いわゆるボーイミーツガールものは、何もただ単に出会っている、ということだけを意味しないわけですね。

 

 

 

  叫び、というのがテーマなのかと見る前は漠然と思ってたけど、それのピーク自体は成瀬が拓実に「自分の思いを歌にしてほしい」って頼むシーンでもう来ちゃってる感じがする。

 

 その後おっきいのは廃墟のラブホでの会話で、あん時はもう歌にある程度昇華されてるし、しゃべれるようになった当惑のほうが結構でかいと思うんだよな。

 

 悪口は叫びっぽいが、あれはその前の描写をずっと見てれば、本心じゃなくね?って気持ちになるし、その後の名前呼び→告白からの流れが要はやりたかったわけで、あれは別にずっと言えなかったけどほんとは言いたかったこと、というのとはまた違くない?

 

 個人的にはもっと、痛切に身を切ってくるような感情みたいな、なんかそういうのが欲しかったっす。恋愛も、やるならやるでいーんだけど、ならもっと野球少年の気持ちを描写しといてほしかったなー。そのへんが不満。

 

 

 後先生何も考えてなさそうすぎて無能っぽい。何で声出ない子いるのにミュージカルガン推しなんじゃ。結果的に良かったけどさぁ。

 

 

 心は叫びたがってるんだ、で検索かけようとしたら二番目に+聖地が出てきてびっくり。でもあの卵の神社、実際にそういう風習があんならちょっと行きたい感じある。

 

前は聖地巡礼ってなんだそれって思ってた組ですが、ペルソナ5やってた時に、渋谷に行く度「あそこで昨日ジョーカー青汁飲んでむせてたな~~」とか考えてる自分がいることに気づいちゃったんですよね。

なにが「むせてたな~~」だよ、、

 

 

 気持ちを卵に閉じるといえば倉橋ヨエコ

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 同じようなテーマのはずなのに、これを主題歌にしたアニメを想像すると180度展開違う不思議。

 

以上。