寝楽起楽

最近は頑張って読書感想ブログにしてます。

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記事メモ→「電王戦」5年間で人類は何を目撃した?気鋭の文化人類学者と振り返るAIとの激闘史

ついに名人が電王戦に破れ、これにて戦いも終焉、ということで色々漁っていたところ、こんな記事を発見。

 

news.denfaminicogamer.jp

すっごく面白かった。長いので自分用メモのために要約する。

 

・将棋のAIは、あくまで将棋のルールの枠内でしか将棋を捉えない

 

・それに対して人間は、将棋の外の枠(劣勢になったらいつ投了するか?どんな美しい手を後世に残すか?)といった、情動の部分を重視する

 

・つまり人間はこれまで、将棋に物語を求めてきた(羽生さんが絶対的な王者である,

というような)

 

・プロ棋士たち当人の中には、自分達より絶対的に強い存在としてAIが出てきたことを、また更に将棋の可能性が広がったとして喜んでいる人達がいる。これは、人間とAIの関係を考えるうえで、非常に重要な視点

 

・ちょっとしたバグの除去が人間の予想を超えてコンピュータを強くした→すでに人間の完全な制御という幻想はなくなりつつある

 

・これからの将棋は、コンピュータの判断のもと、それを人間が翻訳する形で強くなっていく世代が登場する(最終的な優劣を、人間の知性ではなく、コンピュータが決める時代、あるいは、エヴァみたいに人間とコンピュータが融合する時代がやってくる?)

 

・近代は神の代わりに人間の理性を置くことで発展した。その理性の部分にコンピュータを置くのは、人間が制御不可能であるという点において、非常に怖いこと

 

・しかしこれは、近代の人々が、捕食対象としての動物たちが、同時に自分達を捕食するものにもなりうるという問題を考え続けていたこととめちゃめちゃ似ている

 

・人間を中心視点に置いた世界、ではない世界が見えつつある昨今にあって、機械を単なる道具として使用するのみに終わるのか、それともそれを超えたところにまで発展していくのか、大きな岐路に人類は立っている

 

 

怖いけど同時にわくわくする話。

私とは別のものが私の視点と融合してある状態ってどんな風なんだろう、と思うけど、そんな難しく考えるまでもなく、既にプロ棋士の皆さんはそういう状況にいてらして、つまりやっぱり極めてる人達っていうのは凄いってことですね。