寝楽起楽

ネタばれには配慮しない、感想/紹介ブログです。毎週1回更新 +α を目指したかった。

身辺雑記雑論

私と私たち

「私たちは」という主語には「特定の物事について暗に合意を取ることで、集団を形成する」機能と、「その集団に入らないものの排除」という2つの機能が含まれている、気がする。たとえば、「いま私たちは、私たちという言葉に含まれる2つの意味を確認した」…

私が「歴史」というものについてどう向き合うか、のド深夜覚書

「歴史そのものは好きだけど、読んでも読んでもかたっぱしから忘れる問題」について最近考えていた。「読んでる間おもしろいならそれでいいじゃん」という考え方もあるのだけれど(実際これまではそう処理してきたわけだけれど)、やっぱし読むからにはちゃ…

コロナかかった記

流行して早4年、感染経験がないために対岸の火事感もあったコロナだが、先々週についに感染した。 てことで、いまさら誰にも需要はないだろうが、どんな症状が出たか、メモを置いておく。なお、長文読むのがめんどい人向けにまとめると ・基本的な症状は4日…

惰性でマスクを着けている

近頃外を歩いていて、マスクを外している人を頻繁に見かけるようになった。着けている:外しているは体感では1:1、ひょっとしたら外している人のほうが多いかもしれない。特段と暑い今日この頃であるし、5類に移行もしたことだし、「まぁ、そろそろいいだろ…

社会人・楽器未経験からチェロを2年半習って得た気づき

社会人2年目の7月、仕事にもちょい慣れたぐらいのころからチェロを習い始めてはや2年半が経った。学校での音楽の授業や体験レッスンだったりを除いて、本式で楽器に触れるのはこれが初だ。 習い始めに調べた折では、「社会人でチェロを習い始める人」はそこ…

●●のおかげです

「感動の超大作」「全米が泣いた」など、無数にある使い古された誇大コピーの一つに、「これで人生が変わる」というものがある。私はこれを見るたびに、ちょっとした引っ掛かりを覚える。 まず、「人生ってそんな簡単に変わんなくね?」という疑問がある。自…

ワーク・ライフ・バランス

今日朝起きた際に「電車乗って会社行くのだる」と思い、突発的に有給を取った後、なんだかんだ軽く仕事をしたり髪を切ったりしながら考えたことを、つらつらと書きます。 書き終わってから読み返すと話の連続性がかなり悪いけれども、備忘録メモと思って許し…

どこまでも関係のない私の話 ※ポエム記事

『ヒストリカルガイド・ロシア』を読むのはどうか、とふと思い立った。 ロシア (ヒストリカル・ガイド) 作者:和田 春樹 山川出版社 Amazon 初めてこれを手にしたのは大学生のときだ。と、はっきりいえるのがなぜかというと、大学図書館で借りて間もなく紛失…

「趣味を仕事に活かす」とは言われても「仕事を趣味に活かす」とはあまり言われないよね

本記事の核はタイトルの通りなんですが、もうちょい細かく説明します。 ■社会人3年目で立ちはだかる「仕事とプライベート」問題 「仕事はそこそこで、プライベートの時間が充実できたらいいや」 「仕事に打ち込むのって確かに大事だろうけどさ、それって人生…

3月前半の新刊で面白そうなものをあげてく

直近の新刊を息抜きによくチェックしているのですが、ふと「これ読みたいな~という気持ちだけでブログにしてもいいのでは?」と思ったので、書いてみようという記事です。 ちなみに、新刊チェックはhontoさんの以下のURLが非常に便利(ただ、どこまで網羅性…

2020年の振り返りとよかったものとか

感染者数が日に日に増していく今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょーか。こちらは仕事はもう納めまして、のんべんだらりと日々を過ごしております。 今年は後代、 「コロナウイルスの出現により生活が激変した」 とか記録される年かもしれませんよ…

8/13のチラシの裏

■■熱意のない文章に価値はないのか 数カ月前、さる文章過激派の知人が混じっていた会話の中で、以下のような趣旨の発言が飛び出しました。 「伝えたいことがないならネットに公表すんなボケナス」 さすがにもうちょい語彙は綺麗でしたが、 さいわい私に向け…

妖怪手首見せ

「そういえば、他人に手首見られるの平気になったの?」 とふと聞かれ、そういやそんな時代があったと思い出したのはつい先日のこと。 自分の手首を意識するようになったのは、小学生のときにみたニュースだか夢だかで、「理科の実験中、誤って手首を切って…

百折不撓のおじさん、王位獲得によせて

木村一基(46歳)が、自身初となるタイトルを獲得し、「木村王位」となった 歴史的な瞬間から数時間が経ち、俺は今祝杯の日本酒、天狗舞を飲みながら、この記事を書いている。 正直、「木村さんが王位の世界線の空気うめえ~~~!!」とかいいかねない テン…

4月から働き始めて考えてること

お久しぶりです。 前回記事以来、一回も投稿画面を開くことなくダラダラと日々を過ごしておりました。 皆さまにおかれましても、各々有為無為に日常を送っていらっしゃることと存じます。 さて、表題の件につきまして、 4月から新卒として、しかも運よく本に…

遊んだ 読みにくさ無限大

こんな 感 じ で 適 当 な 文章で私って 漢 字 を 作って み た ら な ん か 面 白 く な ら ない か という思いつき。 改めて自 がち 我 し に 定 つ 想 い を て 私 私 思 に 考 風 し な よ ん う こ と くな する とんなと だけれども実際生活のうえでは…

よっぱらないながら今日考えたことについて書く 私と社会

ライフ・ヒストリーというものについて授業で学んでいる。 これがどういうものか説明すると、一般的にいう歴史というものは客観性というものをまず暗黙のうちに前提としているところがある。 授業では被爆者の方々の例が出るので、この記事でもそれを参考に…

人の手帳を読んできた。

すれちがう人になんとはなしに顔を向けながら、「思考が読み取れたりしねえかな」とか思ったこと、ありませんか? 私はあります。相手がものすごい奇抜なファッションだったり、一生交わりそうもないようなタイプだったらなおさら。 これから先全く縁のない…

みうらじゅんフェスティバルに行ってきた話

www.kawasaki-museum.jp ↑これ。 みうらじゅんさんっていまいち何してる人かわかんないんだけど、この企画展見に行っても何やってんだか結局わかんなかった。 内容は、ちっちゃい頃からみうらじゅんが自分で締め切りを作って、恐竜や仏像のスクラップブック…

現場にいる私から/短歌

短歌と四人称についてのこの記事を興味深く読んだ。 たくさんあるわたし、というテーマを見たときいつも思い出すのは、漫画『ムーたち』のファースト自分、セカンド自分、サード自分・・・の概念。 (ムーたち 2巻から スキャン適当でごめんなさい) 同じ時間…

150記事突破した記念に未公開の文章を晒す

昨日の縄文ZINEの紹介で本ブログの記事数がめでたく150記事となりました。 中学~高校にかけて3つ4つブログを作っていた記憶がありますが、いずれも数記事更新しただけでやめてしまっていたので、この数は自分にとってはちょっとした記録と言って良い。150も…

明けまして

浅原ナオトさんの『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』書籍化決定! kakuyomu.jp めでたいめでたいと一人で喜んでいたのですが、ふと自分のことでもないのにうれしいのは何故?という疑問が湧いたので、今回はそこから考えたことについて書きます。…

シンプルな結論

捕鯨を取り締まろうとする人たちには昔から疑問を感じている。 豚や牛や鳥や魚を人は食べる。であるならば、鯨だってイルカだって食べたって別に問題はなかろう。これはありふれた論ではあるが、それがゆえに有効性も高い。 捕鯨反対論の最も基本の根拠は、…

羽生善治という神話

藤井聡太4段がデビューから29連勝、そして羽生さんが永世7冠達成と2017年の将棋界は偉業の時代であったわけだが、その輝かしい業績の影の隅の1ドットにも満たない欠片の中で、私はスマホアプリ「ぴよ将棋」の放つ8番目の刺客ぴよ介に無事八連敗を喫した。 ↑…

ここにもそこにも人生

アイフォン6で画像を読みこもうとしたが、通信制限がかかっていたため中々厳しい戦いを強いられていた。 白線が等速に移動しそれが小さな丸をつくる「読みこみ中です」のサインのまま画面は動かず、私には先頭をひた走る彼に向かって「がんばれ、がんばれ」…

instagramにおけるネカマの可能性について

小説投稿サイト「カクヨム」で、雅島貢さんという方が自らの作品のため、instagramで女子大生なりきりをしている、という話を此処のところされている。 いわゆる女子なりきり、ネカマというものはネットが登場して以来連綿と存在しつづけるものだが、instagr…

wikiより詳しい黄瀬戸の歴史

ていうかwikiに単独項目がない。 黄瀬戸の知名度を上げよう企画として、弱小ブログではあるが調べた結果をここにまとめてみる。ネットにも全然情報落ちてないんだもん。あくまで素人が調べた結果なんで、間違ってたらすまん。 前にも貼ったけど、黄瀬戸はこ…

日常のための哲学/その学習について

「左」「右」は辞書編集者泣かせの言葉である、というのは使い古されすぎた話である。 西を向いた時の北、辞書の奇数ページがある方、という二通りの説明がよく成され、苦心の跡が窺えるところであるが、私の父は哲学もこれと同じようなもんだ、と言った。 …

黄瀬戸茶碗が可愛い/陶これってアリじゃねって話

(日本のやきもの② 美濃・志野・織部より) ↑これ、黄瀬戸茶碗っていうんですけど、めっちゃかわいくない?好きですね~ 歴史的には、愛知の瀬戸地域が文明の乱やらなんやらの世の不安から陶工たちが移動をはじめて、美濃に至って始めたもの、らしいです。 …

ベビーカーに乗りたい。

性癖暴露とかそういうのではないです。 年の離れた弟がいるせいか(とはいえ彼ももう大きくなってしまって、昔はほっといても後ろついてきたのに今ではこっちが構ってもらってる状態で、自立を感じて寂しい)、なんとなくちっちゃい子がいるとそっちに目がいっ…