2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧
(占い書『尚占影響』について) 相談人は、生活に困って娘を女郎に売った父親だ。その娘に恋人ができた。ところが、相手は財布の軽い色男。別れよと命じても聞かぬどころか、別の店に住み替えをしたいという。それで得たカネを男に貢ぐというのだろう。そこ…
彼女の身体がはじめて自律的に作動したその時、わたしの中からあらゆる言葉が喪われ、いつかおとずれる自分の死が完全に予祝されたように感じた。自分という円が一度閉じて、その轍を小さな新しい輪が回り始める感覚。自分が生まれたときの光景は覚えてはい…
その頃の日常風景の記憶は、薄墨で描いた水墨画のように輪郭がぼやけているが、今でも瞼に焼き付いているのは、西国街道を旅していた遊行者や旅芸人の姿である。 西国三十三箇所めぐりの「巡礼」をはじめ、「虚無僧」「六部」「山伏」などの旅姿をよく見かけ…
・白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ 哀愁牧水。 若山牧水歌集 (岩波文庫) 作者: 伊藤一彦 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2004/12/16 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (10件) を見る ○内容 23才~43才…