突然ですが皆さんは、歴史が好きでしょうか?
「受験の時にやったきりで、もう全く覚えていない」
「小ネタは楽しかったけど、人名やら年号やら覚えるのは苦手だった」
おそらくはこうした人が大半で、大人になってから改めて本格的に勉強しようと思っても、
奈良時代後期の政治的変動のなかで、称徳天皇が死去して専権をふるった道鏡が追放されたのち、式家の藤原百川らの策謀によって、それまでの天武天皇系の皇統にかわって天智天皇系の白壁王(施基王子の子)が即位し、光仁天皇(在位770~781)となった。
(『詳説日本史研究』 p90)
大半の歴史本はこうした硬い記述ばかりで、面白いは面白いんですが、受験・試験ブーストがかかってないと読み通すのは厳しい、と感じる方が多いのではないかと思います。
そんな皆さんに今回お勧めするのが、この
「古代マヤ・アステカ不可思議大全」
本書の最大の特徴は、なんといっても全編手書き&これでもかとばかりに差しこまれる独特の絵の数々!
(本著 p26-27より)
作者を擬したキャラクターが適度につっこみをいれてくれることにより、学術書とはまた一線を画した味わいになっています。
作者が研究者ではないために「中身は結構いい加減なんでしょ?」と疑ってしまう貴方も安心!なんと5ページに渡る参考文献に裏打ちされて本書は書かれており、メソアメリカガチ勢の皆さんにも安心してお読みいただけます。
何より本書が教えてくれるのは、「マヤ・アステカの歴史」以上に、「歴史の楽しみ方」そのものです。
生贄の儀式に憤り、唐突な神話の展開に冷たい目を送り、下ネタに笑い、歴史ロマンに胸を躍らせる。
どんなところからも「面白さ」を見出す作者に導かれ本書を読み終わったとき、きっとあなたは冒頭に挙げたような学術書も、楽しく読み通せるようになっていることでしょう。
「でも、マヤ文明とか興味ないし~~」という人には、芝崎さんの
こちらをお勧め!
以上(趣向を変えてテンション高めで書いてみましたが、なるほどやってみると楽しいもんなんですね)。