本について語る前に。
先日、友人に、「今、一日一冊本読もうとおもってるんだ」などと、得意げに語ったのだが、その割にはブログの更新をしていないことに対し、言い訳をする。
その、一日一冊というのは、いわば努力目標であって、達成できればいいな、ぐらいの気持ちなので、「あんだよ、あいつ、あんなこと言っといて更新もしてねえじゃん、ださ(笑)」とか、そういうことは、思っても言わないでほしい。や、誰にも言われてないけど。ちなみにこれはフリではない。
では本の紹介。
霧の城が呼んでいる。時が来た、生贄を捧げよ、と。イコはトクサ村に何十年かに一人生まれる角の生えたニエの子。その角を持つ者は、「生贄の刻」が来たら、霧の城へ行き、城の一部となり、永遠の命を与えられるという。親友トトによって特別な御印を得たイコは「必ず戻ってくる」と誓い、村を出立するが――。
(裏表紙あらすじより)
宮部みゆきさんが、同名のゲームをプレイし、惚れ込み、書く予定だったものをキャンセルして、ノベライズしたという作品。
僕はそのゲームは持ってはいるがクリアはしてない。
確かにとても良いゲームだけど、あの、言ってしまえば城を歩きまわるだけの地味なゲームでよく上下も書いたな、と最初は思ったが、オリジナル設定で、城の過去に大半を費やしてた。
ブレイブストーリー読んだ時にも思ったけど、みゆきさんファンタジーで悪役を書くのがそんなにうまくない気がする、というか、一番ベタな勧善懲悪路線に進むんだよね。もうちょっとどろどろした感じで書いてもいいと思うんだけどなあ。
ゲームをやった人なら、ああここはこれのことか、とか、これは書いてないのか、とかそういう楽しみ方ができるんだろうけど、僕あの当時は怖くてやってもさわりの部分だけとかだったから、そういうのが無くて残念。