寝楽起楽

ネタばれには配慮しない、感想/紹介ブログです。毎週1回更新 +α を目指したかった。

2023年:温かい肉まんひとつ

おくらばせながら、明けましておめでとうございます......とだけ書いて放置して以降、早1週間超が経ちました。あらためまして、おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 

成人の日も終わりましたが、人によって、「正月気分ももう終わりか」と黄昏たり、「新年、やっていくぞ!」と気合を新たにしたり、「年末年始なんてそもそも俺にゃかんけーねーよ」とやさぐれたり、さまざまな1月を過ごしているのだろうと想像します。と書いている私はといえば、「あれよあれよという間になんだか日が過ぎているなあ」というのが偽らざる実感であり、年を追うごとに腑抜けが加速しているような気がします。

 

2022年の振り返りも、昨年のうちに記事にしようと思ううちに、年が明けてしまいました。

私の近辺だけでいえば、22年は大きな変動もなく終わっていきましたが、より広い視野では、いうまでもなく「ウクライナ侵攻」や「安倍元総理の銃撃」など、後年、歴史の教科書に大きく載るであろう物事が起きた年でもありました。しかも前者については、いまだに治まる気配はないように見えます。

このような、私と世界との状況のギャップを知るたびに、私はいつも少しの罪悪感を覚え、また同時に、罪悪感にすっかり慣れてしまっている自分が居ることも知覚します。

 

先日、会社からほど遠い肉まん屋にて、「温かい肉まんひとつ」と朴訥な声で注文する男性が居ました。

「肉まんひとつ」でいいところ、わざわざ「温かい」と付け加えたことが思いがけず印象に残り、すべての日々を救うのは、やっぱり肉まんのような、何気ない温かさなのかなあ、と、抽象的に考えたりもしています。

 

2023年は、みなさんにも、温かい肉まんが差し出されるような世の中であればいいなあと思います。そしてまた私も、そのような世の中にする引力の、欠片の欠片ぐらいにはなれていたら嬉しいなあと思います。